東京都葛飾区に本社を置く、給排水・水処理・衛生設備の保守点検、清掃、工事の
ゼンシン株式会社です。
今回は保全の重要性についてお話しさせて頂きます。
ビル設備の寿命は、その保全の質によって大きく左右されます。
そもそも保全とは保守またはメンテナンスのことであり、良い機器の性能を維持して正しく動作させるために行う作業を意味します。
従って、設備機器の使用、運転、調節、点検、修理、整備、改良などの管理業務は全て保全活動です。
特に近年新築されるビルは新鋭の諸設備が導入され、これらは計測と制御系のコンピューターシステムによってデータ処理・自動制御化され、ビルオートメーションシステムやBMS(ベムス)が導入されている、いわゆるスマートビルです。
このスマートビルであっても、常に質の高いメンテナンスが施されなければ、快適な住空間衛生環境を維持することは困難です。
もしメンテナンスを怠れば、直ちに日衛生的な環境に陥り、ビル本体はもちろん設備の寿命を著しく縮めるような事態を招いてしまいます。
いずれにしても設備機器は常に正しい取り扱いと質の高い保全管理が行われてこそ、その性能を維持できます。
効率よく作動することを充分認識すると共に、特にビルにおける設備のエネルギー効率を意識して設備管理を実施する必要があります。
保全が適切に行われている場合、設備の寿命は大幅に延長され、故障や不具合の発生も減少します。
一方で、保全が不十分であると、設備の劣化が早まり、予期せぬトラブルや修理が頻繁に発生する可能性が高くなります。
まず、定期的な点検とメンテナンスは設備の寿命を延ばすために欠かせません。
例えば、空調設備や電気システムのフィルター交換や清掃を怠ると、システム内部に汚れが蓄積し、効率が低下します。
その結果、システムに余計な負荷がかかり、早期の故障を引き起こすことがあります。
逆に、適切な保守を行うことで、システムは設計寿命を全うし、さらにはそれを超えることも可能です。
また、早期に異常を発見し対処することも重要です。
予防保全を実施することで設備の状態を常に監視し、異常が発生した際には迅速に対応することができます。
これにより、小さな問題が大きな故障につながる前に解決でき、設備の寿命を保つことができます。
例えば、ポンプやモーターの異音や振動を見逃さず、早めに修理することで、大規模なトラブルを未然に防ぐことができます。
さらに、保全活動には計画的な更新や改修も含まれます。
古くなった設備を適切なタイミングで更新することで、全体のシステムのパフォーマンスを維持し、新しい技術を導入することも可能になります。これにより、エネルギー効率の向上や運用コストの削減にもつながります。
総じて、ビル設備の寿命に対する保全の良し悪しは、その設備が持つ本来の性能を発揮させるために極めて重要です。適切な保全活動を実施することで、設備の寿命を延ばし、ビル全体の運用効率を高めることができます。
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