衛生設備の知識
- 連載にあたって -
近年における建物の技術的な発展はめざましいものがあります。
特に建物の高層化と共に高度情報システムやビル自動管理システムなどを導入して情報機能が格段に向上しています。
また、オフィスオートメーションに対応した、建物としての高度な環境と設備を備えたスマートビル化が顕著となっています。
これに伴って、建物の諸設備もその重要性が益々高まってきています。
もはや建物と建築設備は一体として考えなければ、建物としての機能は成り立たないのです。
ここで特に留意するのは、建築設備の安全保全、つまりメンテナンスを十分に施す必要がある点です。
今日の建物のスマートビル化は、建物としての機能を維持するために、常に質の高い安全保全を必要とします。
もしメンテナンスを怠れば、たちまち建物は非衛生的な状態に陥り、建物の寿命を著しく縮めることになります。
建物のスマートビル化が進むにつれて、建物内の空気環境や衛生環境が悪化し、シックビル病やレジオネラ病といった、細菌などによる病気が建物内で発生しています。
この主な原因は建物のメンテナンス不良にあると言っても過言ではありません。
スマートビルとしての機能と環境を維持するには、常に質の高い保全管理が必要なのです。
建築設備は、
①給排水衛生設備
②空気調和設備
③ガス設備
④電気設備
➄防災・消防設備
⑥昇降機設備
に大別されますが、弊社の業種、すなわち給排水・衛生設備の運用と保全管理を正しく行うことが、保健衛生上極めて重要となります。
弊社はこれらの内容を分かりやすくまとめた『衛生設備の知識』をこれから連載投稿していきます。
今後の連載記事が、建物を所有する方々や、建物のメンテナンスに何らかのカタチで関わる方々にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。