スマートビル保全管理の考え方
昨今のスマートビル、すなわち高度情報通信や自動制御、ビルオートメーション、リフレッシュコーナーなどの快適なオフィス環境が備わったビルが、本当に数多く建設されています。
このスマートビルにおける保全分野では、従来の予防保全や事後保全だけではありません。
設備の一生涯を通じて生産性が最も高くなるようにと、
設計、建設、運転、保全を統括して生産設備の効率向上を図る、広い視野に立った考え方の生産保全方式が導入されています。
このような背景のもと、
生産管理
(PM:productive maintenance)
があります。
これは、設備の計画、設計、運転、維持、廃棄の全過程を通じて、設備そのものの費用、設備の維持を図る一切の費用、および設備の劣化損失との合計を減少させることによって生産の経済性を高めるための設備保全を言います。
生産保全は事後保全、予防保全の他に改良保全、予知保全、保全予防などが加味され補完し合って目的が達成されます。
スマートビルのみならず、保全管理の基本は品質管理の考え方、PDCAのサイクルをスパイラルアップしてゆき、より高品質な保全管理を目指すことが不可欠と言えます。