ビルの設備や室内環境の寿命は
保全の善し悪しで決まる!
「保全」とは、保守またはメンテナンスを意味します。
機器の性能を維持し、正しく作動させるために行う作業です。
従って、設備機器の使用・運転・調節・点検・修理・整備・改良などの作業と、管理業務は全て保全に含まれます。
特に近年、新築されるビルはいわゆる「スマートビル」(※1)です。
スマートビルとは、最新鋭の諸設備をコンピュータ・システムによってデータ処理や自動制御するビル・オートメーション・システムに加えて、
BEMS(ベムス) (※2)が導入されているビルです。
こんなスマートビルであっても、常に質の高いメンテナンスが施さなければ、快適な住居空間や衛生環境を維持することはできません。
もしメンテナンスを怠ればたちまち非衛生的な環境に陥り、ビル本体はもちろん、諸設備の寿命を著しく縮めることになります。
設備機器は常に正しい取り扱いと質の良い保全管理が行われてこそ、その性能を維持します。
効率良く作動することを十分に考慮すること。特にビルにおける諸設備のエネルギー効率を意識して設備管理を実施する必要があります。
注)
※1 スマートビル |
建築物全体のエネルギー最適化を図ることができる次世代型のビル。スマートビルディングを略してスマートビルと呼ばれる。和製英語ではインテリジェントビルとも言う。 |
※2 BEMS(ベムス) |
「Building Energy Management System」の略で、ビルエネルギー管理システムを言う。ビルの機器や設備などの運転管理によって省エネを図るためのシステム。 |