貯水槽の内側を補修する

貯水槽は材質としてFRP製で作られるものが大半です。

FRP製の貯水槽はその材質の特性から軽量かつ堅牢に作ることができ、錆びることもありません。

このように、FRP製は内面被覆や塗装の必要もなく、本当に素晴らしい材料ですが、古いビルなどでは鋼板製の貯水槽を使っている場合もあります。

もちろん、鋼板製の貯水槽にも腐食対策・錆発生対策として防錆塗装や被覆対策が施されていますが、これらが剥がれたり傷ついたりして鋼の部分が露出して、錆が出て赤水になりやすいのです。

そこで、このような場合は補修が必要になります。

水質に悪影響を与えない補修材料としては、亜鉛メタリコン、ザップコート、エポキシ樹脂コーティング、塩化ビニル張りなどがあります。

また、コンクリート製の場合はモルタル防水仕上げ、塩化ビニル板張り、エポシキ樹脂仕上げなどが用いられます。

このような補修作業は、貯水槽内を清掃した後に内面を十分に乾燥させ、かつ補修部分の錆などを完全に除去してからでないと実施できないため、専門業者に依頼することが多いようです。

なお、貯水槽の掃除に関しては、掃除実施年月日、実施者名、作業内容、点検、修繕状況、使用消毒薬名、などの必要事項を法定の帳簿書類に記録し、建築物衛生法に基づき5年間保存しなければなりません。

なお、給水設備関連で実施記録が必要なものは、
・給水の水質検査成績
・残留塩素測定成績
・防錆剤使用における使用量や成分
などです。

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