保全管理の方法

給排水・水処理・衛生設備の保守点検、清掃、工事を請け負います
ゼンシン株式会社です。

給排水・衛生設備の保全管理は建物の長寿命化や快適な生活環境の維持に欠かせない重要な業務です。
今回は給排水・衛生設備における保全管理の基本的な方法についてご説明します。

保全業務は管理上、
1. 予防保全

2. 事後保全
に分類されます。

1.予防保全

予防保全(Preventive Maintenance)は
”P M”と略称され、これは記号としても使われています。

給排水設備を常に正常で良好な状態として維持するため、計画的に点検・整備・調整・清掃などを行い、給排水設備の異常発生を未然に防止し、コスト的にも無駄のない衛生設備の保全方法を言います。

ビルなどの建物における給排水設備の保全は
原則としてこの
予防保全
を採用します。

予防保全を行っていても給排水設備に故障等が生じた場合は
後で説明する
事後保全(緊急保全)
で対処することになります。

また、
予防保全は対処の方法によって
(1) 時間計画保全

(2) 状態監視保全
に大別されます。

(1) 時間計画保全

時間計画保全とは
一定の時間計画、つまりスケジュール表に基づいて予防保全の業務を行う方法です。

予定の時間間隔で所定の設備を点検したり、整備基準に基づいて点検整備の業務を行う
定期保全と、

アイテム(設備機器の組み立て部品のどれかのレベル、すなわち系統部品、系統モジュール、付属品、構成部品、ユニット部品等)が予定の累積動作時間に達した時、所定の点検整備業務を行う
経時地保全があります。

(2) 状態監視保全

状態監視保全とは
設備機器の使用および使用中の動作状態の確認、劣化傾向の検出、故障や欠点位置の確認、故障に至る経過の記録と追跡等を目的とした保全です。

連続的、間接的または定期的に動作値とその傾向を監視し、点検整備を行う予防保全方法です。

2. 事後保全

事後保全(Breakdown Maintenance)は
"BM"と略称され、機器の性能が低下したり、故障によって停止してから修理や整備を行って運用可能な状態に回復する設備保全方法を言います。

管理上、予防保全を全く行わないと決めた機器の故障発生時に対処する自己保全のことを
通常事後保全と言います。
予防保全を行っている機器の故障発生時などに対処する事後保全を緊急保全と言って、
区別することがあります。

給排水設備の保全管理は建物の長寿命化や快適な生活環境の維持に直結する重要な業務です。

定期点検、予防保全、修繕や交換、クリーンメンテナンス、記録の管理、専門知識の習得と教育を通じて、設備の健全な状態を維持し、トラブルを未然に防ぐことが求められます。

これらの対策を徹底することで、給排水設備の信頼性と安全性を高めることができます。

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